ユーザーの皆さまの
情報を守る仕組み
- LINE プライバシーデー 2022では、ユーザーの皆さまに安心してサービスをご利用いただくために、当社が取り組んでいるプライバシーを守るための重要な仕組みを「守る機能」「守る体制」「守る人」の3つの視点からご紹介します。
守る機能
「LINE」では、ユーザーの皆さまのトークや通話内容が、やりとりしている本人たちにしか見られないようにするための仕組みを導入しています。この仕組みは「Letter Sealing」というエンドツーエンド暗号化の技術を開発、適用することで実現しています。
どうやって守っているの?
「Letter Sealing」は、鍵がかかった金庫を郵便で送るようなものです。そのため、鍵を持った人しかその内容を見ることはできない仕組みです。
金庫の鍵は、メッセージの送信者と受信者だけが持っているので、この仕組みで暗号化された「LINE」のメッセージは、世界中でやりとりしている本人たちだけが内容を読むことができます。
「Letter Sealing」の技術に関して、詳しくは「Technical Whitepaper」をご覧ください。
「Letter Sealing」の適用範囲
現在、「LINE」アプリ上でやり取りされる「テキストメッセージ」および「位置情報メッセージ」※1(いずれも参加者が50人以下のトークルームにおけるトーク)、音声通話およびビデオ通話(いずれも1人対1人の通話)に対して「Letter Sealing」を適用し、それらを暗号化しています※2 。
暗号化されたメッセージは、たとえ当社の社員であっても、その内容を見ることができません。
「Letter Sealing」の詳しい適用範囲に関しては、「LINE 暗号化状況レポート」をご覧ください。
なお、「Letter Sealing」は初期設定で有効になっているため、ユーザーの皆さまでの設定は不要です。
引き続き、「Letter Sealing」を提供するとともに、今後もより一層、安心して「LINE」をご利用いただくための取り組みを進めてまいります。
※1:「位置情報メッセージ」とは、ユーザーの皆さまが「LINE」のトークで送ることができる「位置情報」を指しています。
※2:トークルームに参加するすべてのユーザーが「Letter Sealing」の設定をONにしている場合にのみ適用されます。なお、51人以上が参加している1人対複数人のトーク、グループトークは「Letter Sealing」の適用対象外です。
トークルームに「Letter Sealing」が適用されているかは、トーク画面の右上にある[≡]メニューから確認できます。
守る体制
当社では、ユーザーの皆さまの情報(パーソナルデータ)を取り扱う多様なサービスを提供していくうえで、プライバシーに及ぼす影響やリスクを確認し、ユーザーの皆さまに安心してご利用いただけるサービスを作っていくためのプロセスを取り入れています。
これを「プライバシー影響評価」と呼んでいます。
守る体制とはどういうこと?
ユーザーの皆さまにサービスを提供する際には、企画検討の段階からプライバシーや法律の専門家で構成されたチームが、サービスの企画、開発に参加しています。
この専門家が、ユーザーの皆さまのプライバシーを尊重し、損なうことのないように、また、安心してご利用いただけるサービスとなるように評価しています。
プライバシー影響評価では、ユーザーの皆さまのプライバシーを守るため以下の3つのポイントを重点的に確認しています。
- 1
前提として
法律に則っていること - 2
ユーザーの皆さまの情報を
安全に
取り扱っていること - 3
ユーザーの皆さまとのお約束
(プライバシーポリシーや利用規約等の内容)に則っていること
守る人
当社では、ユーザーの皆さまの情報の取り扱いが法令に準拠し、適切に保護されているかについて、前述の「守る体制」でご紹介したプライバシー影響評価の担当者や、サービスの企画・開発のチームから独立した立場で確認、監督する責任者を設けています。
その人をデータ保護責任者「DPO」(Data Protection Officerの略)と呼んでいます。
どうやって守っているの?
プライバシーポリシーの変更や国内外の法令への対応など、ユーザーの皆さまのプライバシーにかかわる重要な決定が必要な場合、DPOはデータを守るための施策を実施しているセキュリティ部署とは異なる立場からダブルチェック、助言を行います。
また、セキュリティ部署が実施するプライバシー影響評価の運用に対しても助言し、より広い観点でユーザーの皆さまからお預かりしたデータが適切に管理されているかを確認、監督しています。